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ビジネスブレークスルーでボンド大MBA講師( http://j.mp/banLk4 ) /新卒でコンサル(ブーズ)⇒取締役として25歳でアルー創業⇒新事業立ち上げ /「人を巻き込む仕事のやり方」出版( http://j.mp/7b4PDE ) /研究対象⇒のめりこむ人・突き抜けた人・クリエイティブクラス・オタク・天才

2011年1月4日火曜日

本の紹介:マタギ 矛盾なき労働と食文化


自分が読んだ本について、簡単ではありますが
記録を残していきたいと思います。

記録メモの内容はこの5項目です。
1. 自分がこの本を手に取った理由
2. この本をオススメするのはこんな方
3. 印象に残った箇所の引用
4. 目次の全体像
5. 読んだ後にすぐ実行してみたこと

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【1. 自分がこの本を手に取った理由】
●昨年から登山を始めたのですが、登山好きの友人が
「山はいいよー」と盛んに絶賛するので、
その世界にもっと深く触れてみたく、好奇心から購入しました
●「自然と共生する」というライフスタイルの方々が
実際にどういう生活をしているのかについて好奇心を持ちました
●いま、時代として消費文化の境目にきていると感じますが、
自分なりのものの見方を広げてみたいと思いました


【2. この本をオススメするのはこんな方】
●「山が大好き!」「アウトドアが大好き!」で、
自然と共に暮らすライフスタイルに興味のある方
●自分が直面している世界以外に、
世界観や価値観を広げてみたいという方
●好奇心が旺盛で、自分と違った属性の人たちの
生活について知見を広げたい、という方


【3. 印象に残った箇所の引用】
今は魚でも肉でも奇麗にパック詰めされている。
それが命あるものだったとは感じさせない
妙な工夫が施され、単なる食材としてしか意識されない。
食肉は特にそうだ。まず命を奪うことから始まり、
血と脂の中で解体されていく行程がまったく
隠されているのだ。(12項)

一部の人間だけが腹一杯食い、残りは
カスをしゃぶっているといった状態で、
狩りという危険な共同作業をやれるわけがない。
だから、体調が悪く猟に参加できなかった仲間にも
同量の肉を届ける。明日はわが身である。(22項)

古来、日本人は自然を敬い恐れてきた。
決して自然を征服しようなどと考えず、
その力を上手く利用し、折り合いをつけようとしてきた。
すべてのものに人知の及ばない力を感じ、
神として敬った。山にも川にも海にも木にも石にも
田にも畑にも便所にすら神を見ていたのだ。(26項)

驚きと喜びを人から伝えられ、また自分も
誰かに伝える。お互いに幸せな関係だと思う。
このようなつながりが現代では失われてしまったのでは
ないだろうか。(62項)

私が思うにマタギは”伝承者”なのだ。
伝えるべきことがあり、受け継ぐ人がいる。
この伝承という行為が地域のアイデンティティーを守り、
それにより地域の繋がりが保たれる。(80項)

山は多くの恵をもたらしてくれたが、マタギの命も
簡単に奪い去られる。生きるために山に入り、
死と向かい合った時にマタギは神を感じたのだろうか。
私が思うに、マタギの精神世界の根本は死である。
生きるための死である。(149項)


【4. 目次の全体像】
序章 マタギとの邂逅
第一章 熊のけぼかい、熊の味
 マタギの獲物/けぼかい/熊獲れる/マタギ勘定/
 熊を狩るということ/熊を食べる
第二章 雪山のウサギ狩り
 初めての雪山/リベンジウサギ狩り/ウサギを食す/
 命をいただく
第三章 冬の川で猟をするマタギ
 真冬のスコップ漁/かんじきで川に踏み入る/
 記憶の魚影と今の漁獲/ジャガクが幻となった瞬間
第四章 マタギと渓流と岩魚釣り
 源流に岩魚を追う/名人の腕に驚愕/素晴らしき渓流/
 14代続くマタギの末裔
第五章 マタギの山の茸
 舞茸をだしに師匠の元へ/道なき道を進む/
 舞茸以外の山菜、茸は大漁/
 収穫した山の幸をマタギ流に料理/
 季節とともに生きるマタギ
第六章 山奥に天然舞茸を追う
 やっぱり天然舞茸が見たい/谷底のカメラは貢ぎ物?/
 ついに念願のご対面/マタギが山に入る理由
第七章 西根師匠の残したもの
 突然の訃報/鍛冶屋三代目、西根正剛/袋ナガサ誕生秘話/
 マタギとしての西根稔/マタギの未来、鍛冶屋の未来
第八章 マタギとともに熊狩りへ
 ついに熊狩りに行ける!/獲物は遠くて見えない黒い点/
 忍び猟は抜き足、差し足/大物を運ぶ苦労と喜び/
 マタギは根性だ
第九章 マタギは何者か
マタギの語源、ルーツは諸説あり/マタギは縄文人か?/
熊の胆の価値/マタギとおかあちゃん/マタギ里の発展と末裔達
終章 マタギの向かう先
あとがき


【5. 読んだ後にすぐ実行してみたこと】
●「自然と共生して生きる」ライフスタイルに興味を持ち、
国内旅行に行きました
●1回1回の食事を大切に、丁寧に頂くよう
心の中で唱えごとをしてから食べるようにしました
●山にがぜん興味がわき、続いてこの本を購入して読みました

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